■ テレジアンタール

テレジアンタール

ドイツの伝統あるガラス ブランド テレジアンタール:THERESIENTHAL
テレジアンタールは1836年にドイツ南部、バイエルンの深い森の中で、実業家フランツ・シュタイガーバルトによって創立されました。その庇護にあたった、バイエルン国王ルードヴィッヒⅠ世の妃、テレジアの名前に由来するその社名からも、テレジアンタールの製品が、王侯貴族の間で何代にもわたり愛されてきた理由を知ることができます。シンボルマークの王冠が示すごとく、テレジアンタールは、特別な時と人のためのものでした。白鳥城(ノイシュヴァンシュタイン城)を作らせたルードヴィッヒⅡ世、ロシア皇帝、フランス最後の皇后ユージェニーなど、ヨーロッパの宮廷でもてはやされ、1840年代には貴族や裕福な市民の間で使われるようになりました。 ヨーロッパ最高の技術と品質により、1867年のパリ万博でブロンズメダルに、1937年にはゴールドメダルにも輝いています。

ハンドメイド
テレジアンタールでは創立より、ガラス生地製作、カット、エングレーヴィング、絵付など全ての工程を高度な技術と豊富な経験を持った熟練の職人たちが手作業で行っています。最も技術が必要な宙吹き成型、垂直にまわる回転盤に対してフリーハンドで行われるエングレーヴィング、ガラス生地全体あるいは一部に、異なる色のガラスを被せかける色被せなど、高度な手腕が問われるような技術を駆使しながら、極めて優雅なガラス製品を作り続けています。つまり、一点一点が、こうした才能にあふれた職人たちが作りあげた卓越した作品であるために、洗練されたお客様たちから賞賛を得ているのです。 また、木灰を精錬して産出した酸化カリウムを用いて作られるガラスであるカリガラスは、クリスタルに匹敵する透明度を持ち、大変軽く、実用的です。

▲ガラスの原料を窯に入れる

▲熱したガラスを融着させ、持ち手を作る

▲様々な種類のホイルを使い、ガラス表面にフリーハンドでグラヴィール(表面彫刻)をする

▲垂直に回る回転盤にガラスを押し当て、フリーハンドでカットをする